映画を観てきた。「愚か者の身分」
綾野剛が出てる。なんだか幸薄そうな雰囲気の映画。そんな印象で観てみたら、いやー当たり映画だった。
思ったこと
・自分の、札束から受ける印象が前と違う。というのも、前は映画やドラマで札束が出てきたら「おぉ大金だお宝だすごいな」と思っていた。そして今日、劇中に出てきた帯のついた札束がゴロゴロしているバッグの中を見ても「言っちゃえば、みんなが価値のあると思っている紙切れの束じゃないか。これよりも証券口座の残高数字の方が俺は興奮するな」と思った。これも、お金と暮らしを整えてきた自分の変化なのだろう。
・パートナーの存在っていいもんだな。それも、自分の持っていないものを持っている人なら尚更。綾野剛演じる闇バイトの運び屋には彼女がいて、ちょっと抜けた天然なキャラクター。裏社会の人間が沢山出てくる殺伐とした雰囲気の中で、1人だけ浮いてる印象がだった。でも、綾野剛(運び屋)にはそこに救われてる部分はあったと思う。特に終盤、逃避行のときはこちらの状況を案じて動いたり別な視点からのアドバイスをくれたりすごい頼りになってた。俺にもあんな彼女が欲しい(定期)
・主人公のタクヤが弟分であり闇バイトの後輩であるマモルを可愛がる気持ちに感情移入した。自分にも会社の後輩が出来た。前なら、可愛がられる側のマモルに感情移入していただろう。そんな自分の変化に気づいて面白い。
普段、丁寧に真面目にミニマルに生きていると、違う世界にも浸りたくなる。そしたら人間的にも厚みが出ると思うし。それにスマホやパソコンを手放して、通知にも邪魔されず物語の世界に没入できる映画館での映画体験。暮らしがちょっと停滞してきたなーと思った時に摂取する、刺激をもたらしてマンネリ感を吹き飛ばしてくれる。


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